2009年4月6日月曜日

国民学校にまつわる音符の読み方

 わたしが国民学校へ入学した年の12月に大東亜戦争と称して無理な戦争へ突入していったわけだが、全体主義的な軍事国家としての準備は着々となされていたわけで、その4月からの国民学校の指導要領は、音楽の楽譜は、<ドレミファソラシド>のような外国語は使ってはならんというので、それに代わって<ハニホヘトイロハ>を使わされたのです。ですから、和音は、ドミソではなく、ハホトだし、ドファラは、ハヘイというわけです。

 国民学校(=小学校)の一年からハホト~、ハヘイ~などと和音を覚えるのに先生に斉唱させられたものです。でもその前にドミソ、ドファラなどという和音のコードも知らないのですから、殆どの生徒には違和感はなかったわけす。でもこれで教えなければならなかった先生の方は慣れるのに大変だったのではないでしょうか。そのころ、音楽の教育の経験のある方はもう生きておられないでしょうね。

 今でもそうでしょうが一年生の担任をするのは、ベテランが持つということでしたが、ベテランの先生ほ切り替えるのに苦労したのではなどと、いまになって思います。ですから、楽譜を読むのにも、ドソドソドミソというところを、ハトハトハホトと言い換えねばなりません。ですから戦後にはまたドレミが復活した訳ですから、われわれ国民学校へ行ったものでなければこんなことは経験していないことです。

 わたしは、音楽はそれで嫌いになったなどということもなく、すんなり移行はできたかなとは思います。
 
 では、この話題はこの辺で終わっておきます。今となっては、こんな話は聞いたこともない人が多いですよね。